民謡磯節で岩礁と松林の海岸美を唄った大洗の景勝地です。素朴で豊かな海自然を親水空間として気軽に楽しめる風致公園で、県営都市公園と大洗県立自然公園の2つに指定されています。
暖流と寒流が交わる常磐沖の影響で多様な海浜植物が混在し、ハマゴウ、テリハノイバラ、ハマヒルガオ、コウボウムギ、ハマエンドウなどが砂浜を覆うように豊かに繁茂しています。海岸背後を覆うクロマツ林は防風・防砂のために江戸時代に植えたものとされ「森林浴の森日本百選」に選定されています。
岩礁は新生代に形成されたジオサイトで、太平洋の荒波が太古の礫岩を打つ光景は神々しく詩情を醸し出します。岩礁に繁茂する海藻の種類は日本で最も多いとされ、水面下には海藻の森が広がります。
春から夏の引き潮で水面上に露出される岩場には多様な海生生物が観察され、溌剌とした気分で磯遊びを楽しめます。