歴史

車塚古墳(くるまつかこふん)

車塚古墳の空撮

施設の概要

車塚古墳の位置車塚古墳の位置
茨城県指定文化財となっている車塚古墳。
標高約35メートル 独立丘陵上に位置しています。
規模は直径約95メートル、高さ13メートルの段を有する全国で3番目の規模の円墳です。
墳丘には拳大の埴輪や葺石がみとめられます。
築造年代は、4世紀代と推定されています。

古墳の歴史

車塚古墳の墳丘車塚古墳の墳丘
古墳とは、今を遡ること約1,550年前の4世紀代に造られた、この地域で力を持っていた人物のお墓です。その形は上から見ると円いので、円墳と呼ばれています。直径約95m、高さ約13mの大きさで、円墳としては全国で3番目の規模を持ちます。フェンスで囲まれた範囲が墳丘ですが、その周りにも周溝と呼ばれる溝が掘られていたようです。
古墳には、葺石と呼ばれる崩落を防ぐ石が敷き詰められ、この地域では出始めの頃の埴輪も並べられています。まだ未調査で、誰が葬られたのかは不明ですが、海などの漁労や水運を統括した人物の墓であったとも考えられています。
この古墳の重要性は江戸時代頃より認識され、昭和28年3月19日には茨城県の史跡として指定されています。

古墳の自然

車塚古墳には、元々生育する、スダジイの木を中心とする照葉樹の森が茂っています。
5~6月に黄色い花を咲かせ、秋になると食用にもなるドングリが落ちます。樹齢は分かりませんが、相当年数が経っており、古墳と一体化した鎮守の森として今後も守っていく必要があります。
他に戦後になって侵入したモウソウチクが古墳全体を覆っていて問題となっています。

古墳の史跡整備事業

モウソウチクは、地下茎を伸ばし、古墳の葺石を持ち上げたり、元々存在する樹木を弱らせたりして、いい影響を与えません。町では、古墳の墳丘や照葉樹の森を守るために、後から侵入したモウソウチクの除去を進めています。また、夏季に伸びる雑草は、毎年2回程度刈払いを行います。
さらに今後は、まだよく分かっていない、古墳の範囲や構造を明らかにするための考古学的な調査も進めていく予定です。

史跡の歩き方

史跡の歩き方

問い合わせ先

このページに関するお問い合わせは大洗町教育委員会 学校教育課です。

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